【認定】特定非営利活動法人SEEDS Asia

総合学習の視察と校内研修会への講師派遣【日本/鳥羽】

2月14日、鳥羽市立鳥羽小学校の防災をテーマとする総合学習(4年生)の視察、並びに校内の特別教員研修会にお招きいただき、SEEDS Asiaのテクニカルアドバイザー岸田蘭子氏と事務局長大津山光子が講師を務めました。

 

三重県の鳥羽市立鳥羽小学校との連携は、SEEDS Asia理事の及川幸彦氏(東京大学大学院教育学研究科付属海洋教育センター主幹研究員、ESD円卓会議議長)が例年、講師として鳥羽市教育委員会に招聘されてきたことが基盤となっています。さらに、2018年度のアクサユネスコ協会 減災教育フォーラムでの講演をきっかけとして、Education for Sustainable Development (ESD:持続可能な開発のための教育)アプローチによる防災/減災教育の推進・実施に向けた技術協力要請を頂いたことを皮切りに、要請に応じた講師派遣による「未災地」への支援が都度行われてきました。

 

2020年度からは、海洋教育をベースに芽生えていたESDを軸とする防災/減災プログラムを、単発的・属人的ではなく、全学年・科目横断的な学校全体のものとすることを目的に、カリキュラムマネジメントを学校の基盤強化策として導入することを推進してきました。そこで、カリキュラムマネジメント分野においても知見・実践が豊富で、インドやミャンマー事業でも協力をいただいてきた岸田蘭子氏(滋賀大学大学院教育学研究科高度教職実践専攻特任教授、元京都市高倉小学校校長)にテクニカルアドバイザーとして加わっていただき、今回は三度目となる研修会にお招きいただいた次第です。

 

今回の研修では、岸田蘭子氏より「カリキュラムマネジメントのステップアップのために」と題し、経験学習サイクルモデルから問いを核とした学びの過程についての共有が図られ、ワークショップが行われました。また、事務局長の大津山光子からは「まちの災害リスク削減に向けてー『わかる』から『やってみよ!』へのバージョンアップー」をタイトルとして、縮退化する社会の中での危機への対応として、次世代を巻き込みながらまちの課題に取り組むことの効果や事例を紹介しました。

 

お招きいただいた鳥羽小学校の皆様、関係者の皆様には貴重な機会をいただきましたことを、ここに改めて感謝申し上げます。

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2022/03/26

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