【認定】特定非営利活動法人SEEDS Asia

SEEDS Asiaスタッフがカトマンズに到着しました【ネパール】

5月18日、SEEDSの日本人スタッフら4名が関西とヤンゴンからカトマンズに集合し、支援物資配布に当たる準備を進めました。
 

市内の中心地に位置する公園に張られた、夥しい数のテントとビニルシート。家屋被害を受けた人と、そうでない人々の暮らしの大きな格差が、痛いほどに目につきます。

地震以前のカースト、民族、地域間の社会格差、劣悪なインフラ、社会保障制度の弱さなどの、この国の脆弱性が露わになっているという感覚。開発に防災が適切に取り込まれてこなかった結果が、多くの命を奪い、遺された人の生活と心を苦しめることとなってしまいます。

誰だって、ちょっとした揺れで崩れてしまう家を、作りたくて作っているわけではありません。安全の基準がなかったり、材料をごまかしたり、危険について知らされていなかったり。安全に投資できるできないは別としても、多くの制度的・慣習的な問題がある。テント生活を強いられる人に責任があるわけではないのですが、社会的弱者がより脆弱な立場に追いやられてしまいます。

 

地震は繰り返し、どんな防災家も地震の発生を止めることはできません。だからこそ、ここからの復興には、時間を多少かけてでも、より強靭なカトマンズ、ネパールを、みなさまと模索していかねばならないと思っています。

そして、同時に、現在アジアで活動中のミャンマー、ベトナム、バングラデシュ、フィリピンで同じことが起きた時、同様の被害を生み出さないようにするために、各地での活動をより一層強化していかねば、とも感じました。被災地の支援含め、どうかこれからも皆様のあたたかい応援をよろしくお願いいたします。

 

それにしても、カトマンズでの様々な業務は、思いのほか時間がかかるもの。携帯一つ、両替一つ、何かとややこしくて時間がかかる。。。
関税の方針や必要書類の重なる変更、道中の土砂災害などによる通行止めなど、インドからの物資も遅れがある模様。
まずは4月から活動中のインドチームとミーティング後、明日には対象地のシンズリ郡に向けて出発します。

 

 

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2015/05/19

各地からの活動報告