ミャンマー防災メールマガジンVol.3
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いつも、「ミャンマー防災メルマガ」(無料) のご講読を有難うございます。
ミャンマーにおける、 政府レベルから草の根レベルまでの防災事情をお伝えすることを目 的として、月次に送信させて頂いております。
皆様にとって、 できるだけ有益な情報をお伝えできればと思っておりますので、 ご意見やリクエストなどございましたら、是非お願いいたします。
第3号のトピックスは下記のとおりです。
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(1) 国土交通省主催 ミャンマー建築基準セミナー
(2) ミャンマー防災法 冊子版発行
(3) 地域防災ボランティアチームの組成
(4) 日本人学校での防災教育イベント実施
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(1) 国土交通省主催 ミャンマー建築基準セミナー
2014年6月18日、 ヤンゴンのパークロイヤルホテルに於いて、 国土交通省主催による「ミャンマー建築基準セミナー」 が開催された。
同イベントは、国土交通省とミャンマー建設省との間で、 昨年合意された協力事項(①建築物に関わる安全の確保、 住宅金融分野における協力、③ミャンマー建築基準に関わる協力) の一つに当たるもので、日本からは、専門家(国土交通省 企画専門官 勝見康生氏、一般財団法人日本建築センター 専務理事 笹井俊克氏、日建設計 設計管理技術センター防災計画室長 福井 潔氏)他が登壇し、日本の建築基準の紹介と、 ミャンマー側からの発表に基づき、 今後の制定に向けた改善に向けた助言・提言をおこなった。
ミャンマーの建築基準については、2011年9月、 国連人間居住計画(UN-HABITAT) とミャンマー建設省との間でMoUが締結され、以後、 ミャンマー工学会を中心に建築に関わる7つのワーキンググループ を結成し、進められてきたもので、今回のセミナーの出席者は、 ワーキンググループのメンバーに限定し、開催された。
ミャンマー側からは、 急速に発展する当該国における安全性の確保は、 重要な課題として認識しており、本セミナーを通じて、 公共インフラの他、 住宅建設に関する法制度の充実及び課題解決に繋げていきたい、 と意気込みが示された。また、 各ワーキンググループからの発表では、今後防災や省エネ・ 環境配慮を盛り込んだ形で、 暫定版の改訂を進めていくことが明確にされた。日本側からは、 建築基準の制定後にも、 定期的な見直しを図るプロセスを要する旨が強調された他、 日本でのトレーニング機会の提供などが示唆された。
(2) ミャンマー防災法冊子版の発行
2013年に発表されたミャンマー防災法は、2014年6月、 A5サイズの小冊子となって配布が開始された。同冊子は、 全9章から構成されており、小冊子版では左側が英語、 右側が緬語のバイリンガル仕様となっている。
同法の制定には防災ワーキンググループが関与しており、今後、 防災ワーキンググループ合同で、 今年度中にセミナーの開催を予定している。
【上記冊子のソフトコピー添付】
(3) 地域防災ボランティアチームの組成
社会福祉救済復興省は、同省内の防災を担当する復興救済局( RRD)を通じて、各村で地域防災ボランティア組織「 防災ユースボランティアチーム」を結成することを命じた。
この「防災ユースボランティア」は、住民の防災能力の向上と、 担当省庁との連携強化を目的としており、防災法の実施徹底や、 連携強化を図ることを狙っている。
6月にまずエヤワディ地域のパテインでオープニングが実施されて おり、今後全国へと展開していく予定。 同省ではトレーニングに関わる費用の寄付を呼び掛けている。
(4) ヤンゴン日本人学校での防災イベント実施
6月17日、SEEDS Asiaは、日本人学校の招聘を受け、防災教育イベントを実施、 同校生徒1年生から中学3年生までの生徒全員が参加し、 8ブースに分かれて視覚教材を活用しながら災害の仕組みや対処を 学んだ。
同イベントには、ヤンゴン日本人学校の協力の下、 JICAより市原 裕之氏 (ミャンマー政府 社会福祉救済復興省・復興救済局付 防災人材育成アドバイザー)、櫻井典子氏(JICA 防災担当企画調査員)からの協力を得た。
この場を借りて、改めてお礼申し上げる。
この場を借りて、改めてお礼申し上げる。
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ご参考①ミャンマー防災ワーキンググループについて
ナルギスの緊急支援・ 復興支援を契機として組成された防災支援団体の集合体。 2014年4月現在の登録メンバー団体は57団体で、国連、 SEEDS Asiaを含む国際NGO 、ミャンマーNGO団体で構成されており、 社会福祉救済復興省への技術支援を継続的に行っている。
ご参考②行政区に関する訳について
本メルマガでは、Region:地域、State:州、 Township:区と訳しています。
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本メルマガに関するお問い合わせは、団体代表メールアドレスrep★seedsasia.org(★を@に変えて下さい)へお願いします。
次号は2014年7月17日頃にお届けします。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
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2014/06/23