SEEDS Asia職員の兵庫県立姫路商業高校への訪問・交流【フィリピン×日本】
12月7日、SEEDS Asiaの本部スタッフと現地駐在員が、兵庫県立姫路商業高校を訪問しました。
姫路商業高校には地域創生部があり、コミュニティの発展や持続可能な社会づくりへの強い志を持った生徒さんが「自分にできること」を考え行動に移しています。学校より「海外での活動にも興味がある」とのことで相談を受け、SEEDS Asiaのフィリピン事業におけるモデル校「イナバンガ北中央校」の同級生と交流し、国を越えた仲間づくりにつなげてもらいたいと、SEEDS Asiaも協力をさせていただいています。
この背景には、兵庫県教育委員会との協働事業の実績が基盤にありますが、それに加えて、地球規模の課題に対応できる防災の担い手を育成していくことが、もはや喫緊の課題であると私たちは考えているからです。気候変動の影響が、資源の枯渇と共に対立や分断を生み出す中、「自分にできること」を考え世界的な課題に取り組むための地域や国を越えた協力の重要性を認識することがますます重要になっています。防災を担う新しい世代を育むためには、気候変動や大規模災害といった共通の課題について経験や体験を共有し、協議・協働する機会を提供することが不可欠です。私たちは、アジアにおけるネットワークを活かし、経験と体験を共有し合い、新たなつながりを築く高校生のプラットフォームを提供したいと考えています。
今回の訪問では、フィリピンから帰国中の菅谷を中心に、フィリピンや事業、モデル校についての説明をしました。生徒さん方からは積極的な質問があり、「イナバンガは、先日地震被害があったところですか?フィリピンの生徒と交流することになったので、自分事として捉えるようになりました(12月2日~4日にミンダナオ島沖合で発生したマグニチュード7規模の連続地震。日本にも津波注意報など潮位の変化があると報道されました)」、「フィリピンに住んでいて困った文化の違いは何ですか?」など、興味津々な様子が窺えました。
また、事務局長の大津山からは、これからのフィリピンの高校生の交流会に向けて「答えが明確な事実を確認するための質問や背景を尋ねる内容に加えて、他の人と話し合ったりみんなで考えないと答えが出ないような『何でだろう?』『どうするべきだろう?』など、話し合わないと分からない・見えてこない質問も考えるクセをつけてみましょう」と呼びかけました。
この部の一部の生徒には是非フィリピン現地へ赴き、イナバンガ北中央校の生徒と直接会って交流を深めて欲しいと願いながら、SEEDS Asiaは各所と調整を進めております。次世代の防災人材育成として、一人でも多くの高校生が防災をテーマとして、世界を体験する機会を得ることができるよう、みなさまのご寄付・ご支援をお願いいたします。
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2023/12/20