奈良教育大学 「ESDと防災」での講義【本部】
6月22日、奈良教育大学の「ESDと防災」の授業に、事務局長の大津山光子が登壇しました。
本科目は、奈良教育大学准教授である及川幸彦准教授(兼SEEDS Asia理事)が担当し、持続可能な開発のための教育(ESD)に関心を寄せる60名の熱心な学生さんが登録されています。今回は先生を目指す学生さん、ということで、学校防災、そして地域と学校の連携の手法や効果、その中でのNGOの役割に重点を置いて、ミャンマーの事例を用いながらお話をしました。
講義後の質疑応答では、「国内を含め、いろんな国や場所で事業を実施しているが、どのような難しさがありますか」といった質問がありました。
この質問に対し、大津山からは、「国内案件も海外案件も、それぞれの都市、村など場所が違えば文化・社会の在り方が異なるため、適用する手法やツールも異なります。事業地の方々と関われば関わるほどに、 “One-size-fits-all:万能なもの” なんて、どこにもない!と感じます。」とした上で、各地での事情や課題を踏まえた手法や工夫の紹介をしました。
加えて、「これはたとえ話ですが、違う国で自分が持っている電化製品を使うには、いわゆる「変換アダプター」が常に必要になります。異文化の中で『電気を通す』というミッションを達成するには、このアダプターをうまく機能するために開発することが必要で、その試行錯誤の過程が、時に挫折するほどに難しくもあり、やっぱり面白くもある」と回答しました。
最後に、お招きいただいた及川先生、そして海外のことにも関心を寄せ、積極的にコメントや発言をいただいた奈良教育大学の学生の皆様に感謝申し上げます。
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2023/07/11