2022年度甲南女子大学NPO・NGO論での講義【本部】
今年で三回目となりましたが、4月21日、甲南女子大学のNPO/NGO論(認定NPO法人コミュニティ・サポートセンター神戸・山村弘美先生ご担当)の授業に、事務局長の大津山光子がゲストティーチャーとしてお話する機会をいただきました。
講義では、「災害被害を拡大させるものは何か?」を問いとして、洪水や台風等、自然現象であるハザードが激甚化・頻発化していることから、まちの社会課題の改善なく災害リスクを減らすことは困難であることをお伝えしました。防災は、どこに避難するか、何を持っていくかという即自的なサバイバル術だけではなく、自然の両面性を理解し、歴史を含めた地域を知って、多岐に亘る社会課題の改善を図る協働的な取り組みであることを理解してもらうことに努めました。
そこで、ミャンマーのビデオを見ながら、H(ハザード)V(脆弱性)C(対処能力)を読み取り、「その村の村長さんだったなら」という想定で、リスク分析をしてもらい対策を考える、というワークシートを導入しました。ただ、もう少しこのシートを共有したり話合ったりして深める時間を配分できればよかったかな、というのが反省点です。
不安定な政情が続いているミャンマーにおいては、公助を期待できる状況にはありません。市民やNGO等の集合的な「縁助」のチカラが、ますます重要性を増しています。新型コロナウイルスなど、世界の出来事が自分の日々の暮らしに影響を及ぼす事態だからこそ、「地球/地域の課題に主体的に関わっていきたい!」とエネルギーが湧いてくるような機会となっていればいいな、と願っています。
貴重な機会をいただいたCS神戸の山村先生、そして多岐に亘る素晴らしい質問をしてくだった学生の皆様に、この場をお借りして感謝申し上げます。
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2022/04/22