学校防災事業の最終ワークショップ【バングラデシュ】
ダッカで実施中の学校を中心とした地域の災害対応能力向上支援事業も、残すところあとわずかとなりました。モデル校と北ダッカ市、そして消防署、教育省、防災省などの関係者とともに、事業の成果と次へのステップを話し合う最終ワークショップを実施しました。ワークショップには、前事業を通してうまれ本事業でも地域のリソースとして関わってくれたダッカ防災コミュニティのメンバーや防災に取り組む他NGO、また、防災ビデオに出演してくれた子役たちも参加してくれました。
ワークショップでは、防災教育と基礎的防災インフラの整備を通した2つのモデル校での取組みが優良事例として参加者に認識される一方、教員は普段の授業に加え様々な学校活動に関わらなければならず多忙で、新しいことに取り組む余裕がないという課題が共有されました。また、バングラデシュの教科書ではサイクロンなど特に沿岸地域が影響を受ける災害については記載があるものの、都市災害については全く触れられていないことも指摘されました。
参加者は、他校がすぐに始められる活動として、雨水の収集、防災研修、消火器など資機材の設置、訓練をあげ、全ての活動を同時に始めることは難しくても、できるところからひとつずつ取り組んでいくことが大切だということを確認しました。事業で作成した防災ハンドブックやビデオを用いながら、学校と地域の防災が普及していくことを期待します。
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2022/04/04