モデル校視察レポート 第2弾【ベトナム】
2014年11月17から18日において防災モデル校を訪問し、教育ワーキンググループメンバーへの活動について指導や助言を行いました。さらに、プロジェクトの進捗状況についてクアンナム省教育訓練局(DOET)やクアンナム省農業農村開発局(DARD)との協議を行いました。
17日は、タンビン郡とタムキー市の二つのモデル校を訪問しました。
授業に参観されたご父兄が生徒とともに話し合う親子防災 ファンディンフン中学校にて(写真 シーズアジア)
ファンディンフン中学校における「非常持ち出し袋づくり」と「応急処置」の授業を視察し、シーズアジアの事務局長は講師として次のように述べ、防災行動を促しました。「ご父兄が防災教育の授業を参観するだけでなく、積極的に参加し、子どもたちをサポートするのは、ここ以外では見たことがありません。これは優良事例であり、効果的な活動が実施されている様子を視察でき、うれしく思います。」
「応急処置」の授業 タンビン郡ファンディンフン中学校にて (写真 シーズアジア)
防災授業の後、タンビン郡教育訓練局、校長、ご父兄、教員とのディスカッション(写真 シーズアジア)
ディスカッションでご父兄のご感想をお聞かせいただきました。「このような授業を参観したのは初めてです。通常の授業と違ったディスカッションやグループワークに子供たちが積極的に参加している姿を見ることができます。『非常持ち出し袋づくり』は、子ども達自身のみならず家族にとっても有益です。」
その後、タムキー市のグエンフエン中学校の防災授業を視察しました。
「土のう作り」の授業 グエンフエン中学校にて (写真 シーズアジア)
「土のう作り」の授業 レドー小学校にて(写真 シーズアジア)
「消火訓練」の授業 レドー小学校にて(写真 シーズアジア)
「消火訓練」の授業 レドー小学校にて(写真 シーズアジア)
防災授業を視察した後、ディエンバン郡の防災モデル校を訪問しました。
ディエンバン郡バンタントゥン小学校のHien教頭へ「先生の日」の花束贈呈(写真 シーズアジア)
2日目、クアンナム省教育訓練局(DOET)とクアンナム省農業農村開発局(DARD)との協議を行いました。
クアンナム省教育訓練局(DOET)との会談 手前からAnh上級職員、Hung上級職員、Loc課長補佐
DOETとの会談では、シーズアジア事務局長より「先生の日」への祝辞とクアンナムでの第1年次の活動への協力と連携に対する謝辞が述べられました。また、来年の仙台で開催される国連防災世界会議にシーズアジアが招待されており、ベトナムにおける防災教育事業の成果をぜひ世界の他の国々に伝えたい意向が示されました。
DOETのAnh上級職員は、シーズアジアへの謝辞を述べ、以下の通り確認されました。「気候変動による複雑な状況下、シーズアジアのプロジェクトは、この地域における教育セクターのシェルターとなっております。今後とも、強い連携を希望いたしております。」
DOETとの会談の後、DARDの副局長と風水害対策局及び水利局長との会談に臨みました。
クアンナム省農業農村開発局(DARD)との会談 (写真 シーズアジア)
モデル地区における次年度のコミュニティ防災に向けてTraining of Trainer(TOT) の改善すべき点について情報を共有しました。「2015年度においてミュニティ防災の活動を実施するに当たり、DARDの責任としてシーズアジアと連携してまいります。それは、コミュニティ防災が2009年首相決定第1002号(1002/QĐ-TTg 2009)に掲げられているDARDの責務であるからです。」(クアンナム省農業農村開発局(DARD)Diem副局長)
DOETやDARDとのさらなる強い連携が期待できます。