お仕事報告 その③ vol.6
Xin chao! vol.5でご紹介したとおり、日曜はTay Sonという中学校に訪問しました! Tay Sonはこれまた大きい学校で、入るなりホー・チ・ミンの絵がどかんとお出迎え。今日も一日、がんばるぞ!
昨日と同様、防災教育の導入を念頭に、Tay Sonでも防災教育プログラムを行いました。ここでも、いくつかのプログラムを写真と共にご紹介します!
1.マップメーキング
やはり、これが一番盛り上がる。先生方、一生懸命学校周辺を探索して、危険な個所を見つけていました。低い廊下のガードや、電線が垂れているところ、台風の時に倒れてくるかもしれないバスケットのゴールなどを一生懸命に探す。
最後に、土・日を通しての感想。両方の学校で、先生方皆さん積極的にプロジェクトに参加していただいて、中には「わざわざ来てくれてありがとう」といった言葉をかけてくださる先生もいらっしゃいました。トレーニングの合間には、先生と交流することもありました。私は毎晩ちょっとずつ本でベトナム語を勉強しているのですが、へたくそなベトナム語や絵を使って話しかける私に、みなさんとても優しく接して下さりました。
最後に、教員プログラムから話は少しそれますが、Tay Sonで出会った一人の先生についてお話しします。
説明を顔写真を挙げたいところ、ちょうどいい写真がなかったので、学校の災害に弱いエリアのマップメーキングの際に撮られた写真でお許しください。それにしても、2階でこの壁の高さは危ない!! |
先生は6年生と8年生の英語を担当されていて、驚くほど日本語が流暢! こちらに来てからベトナム人と話すことはよくありますが、スタッフのハイさん以外にこれほど言葉が通じる人は初めて。先生からは、ダナンでの洪水被害について、学校での子供たちの様子について、ベトナムの教育について、いろいろなお話を聞かせていただきました。
でも、その中で一番印象に残ったのは、生活の大変さについて。ダナンに来てから、大通り沿いの店や屋台が活気に満ちていて、思っていたより発展している、という印象を受けました。もちろん、ベトナムの中では大きい都市で、だいぶん発展している方。でも、先生の話を聞いていて、現地の人の生活の苦労が見えてきました。
先生は自分のことを例にあげて、語ってくださいました。「ここの教師はみんな1日一生懸命働いて、やっと3食分のお金がもらえる。でも、3食分もらえない時もある。なので、アルバイトや他の仕事もしないといけない。」3食分、というのがとても生々しい。
また、保険制度の整っていないベトナムでは、子供が病気になって病院へ行くと、一か月分の給料にも相当するような額を払わないといけないそうです。「色々なことをしたくても、みんな3食のことでまず手いっぱい」とおっしゃる先生の言葉は、開発経済を勉強している私には重く響きました。
そんな先生の弟は、今日本の新聞社の寄宿舎で、朝刊配達のバイトをしながら大学の通学を目指していらっしゃるそう。弟が誇りだ、とおっしゃる先生の言葉を聞いて、いつかベトナムでも、努力した人にその分チャンスが与えられるような国になればな、と願ってやみません。
と、トレーニングからは少しそれてしまいましたが、トレーニングは勿論、先生方との交流からいろいろ学ばせていただいた2日間でした!
それでは、また明日! ヘンガップライ!
なお、私のインターン先、SEEDS Asiaに関する情報はhttps://www.seedsasia.org/ で!
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2010/08/24