アイ・アム・ジャパニーズ・シンガー vol.7
Xin chao! 実は私、仕事の後、しばしば立ち寄る場所があります。カントリー、ロックやポップを歌うバンドの演奏を聞きながら、ゆっくりコーヒーを飲むところ。その名も、”Acoustic Cafe”.
Acoustic Cafe. オフィスのあるダナン工科大学のすぐ隣! |
中は写真のとおり一見薄暗くて怪しいのですが、ユーモアあるバンドメンバーたちの奏でるギターとコンガ(手でたたく太鼓)・渋い歌声がとてもムーディーで、お客さんは曲を口ずさんだり、手拍子を打ったりしてのっています。20時くらいから、隣の大学の学生を中心に若者が集まってきます。プロ並みにうまい演奏をコーヒー代60円で聞けるリーズナブルさゆえ、学生の人気スポットのようです。ではなぜ私がここに足を運ぶのようになったのか。
…実は、勝手にメンバーに加えられてしまったのです!
私。笑 |
数日前の仕事後の雨の夜、滞在先のゲストハウスに戻ろうとすると、すぐ近くに”Acoustic Cafe”の看板が。ベトナムにもライブハウスあるのか!と思い、音楽大好きな私は思わず中に潜入。中に入ると「Anh oy, Mot Cafe」(お兄さん、コーヒー一杯)とだけ言って座って、おまけに薄暗いので、誰も私が日本人だと気付かない。
が、間奏の時にボーカルのHyuenに何か話しかけられて、よくわからなかったので、とりあえず”Toi den tu Nhat Ban. Toi la sinh vien!” (日本からやってきました。学生です!)と言ってみたところ、最後が”singer” と聞こえてしまったらしく、日本から来た歌手になってしまいました。それで、何か歌えるか? と。
譜面を見せてもらったらStand by meがあり、これなら歌えるということで、大胆にも歌ってみました。予想外の展開でしたが、歌ってみると、めちゃくちゃ楽しい。手拍子を催促するとみんな打ってくれて、間奏の間には名前を呼んでくれたり。何より、ベトナム語は全く通じなくとも、音楽は伝わるのが嬉しい。Music faces no frontiers(音楽に障壁なし)といいますが、リズムやメロディーを通じて意思疎通ができるというのは素敵なことです。
それにしても、いきなりやってきた日本人の女の子が歌うのを温かく見守ってくれるベトナムの若い人たちの寛大さに脱帽。バンドメンバーとも仲良くなって、コーヒー代いらないからこれからも毎日歌いに来てよ!と。 さすがに毎日は無理ですが、この感覚にはまってしまったので、これからも、時間があれば足を運ぼうと思います! でも、「ジャパニーズシンガー」はちょっと…(笑)
…さて、話はごろっと変わりますが、明日から2日間、私はスタッフの方とフエに向かいます。フエはダナンからおよそ2時間くらいのところにあって、「ベトナムの京都」といわれるくらい、歴史のある場所。どうしてフエに行くかというと、フエで開催されるAsian Symposium on Disaster Impact and its Assessment in Asia という、European Commission後援のシンポジウムに、SEEDS Asiaが参加するため。 (http://www.idrc.ca/uploads/user-S/12731274921MICRODIS_Asian_Symposium.pdf)
国連関係者や研究者、官僚やNGO活動者など、さまざまなアクターが13カ国から集まって、3日に渡ってパネルディスカッションが行われます。vol.5に登場したPhong先生が開催者の一人で、誘っていただいたのがきっかけで参加することになりました!26日はシンポジウムに参加、27日は、市内を少し見て帰ろうと思います。 それでは、明日はフエの様子を皆様にお伝えします。シンガーはしばらくお休み。ヘンガップライ!
尚、私のインターン先のSEEDS Asiaに関してはhttps://www.seedsasia.org/ まで!
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2010/08/25