【認定】特定非営利活動法人SEEDS Asia

初めてのシンポジウム!! vol.8

Xin chao! 報告が遅れてしまいましたが、vol.7でも述べたとおり、26日にフエで開催されたシンポジウムの模様をお伝えします! 正式にはDISASTER IMPACT AND ITS ASSESSMENT IN ASIAという名前で、国連職員、研究者、NGO活動者が集まってアジアの災害の影響とそのアセスメントを行う、というもの。
当たり前なのかもしれませんが、『本格的な!』シンポジウムでした。
ベルギー・スペイン・インド・中国・ベトナム、etc、各国から人が集まる。
如何にも!!
こういったシンポジウムに参加することは初めてだったのに加えて学生は私だけで、少し申し訳ない気がしないでもないですが、折角の機会!!! 休憩時間や夜のwelcome dinnerにて、大胆にも研究者・国連職員の方々・教授の皆様、なるだけ多くの人にアプローチしてみました。
welcome dinnerの様子。生まれて初めてのプールサイドディナー!
これが大人の世界なのか? シンポジウム、恐るべし。
すると、SEEDS Asiaと似たようなプロジェクトをされている方とお会いできたり、東大で開発経済学の准教授でいらっしゃる澤田先生とお話しできたり、UNDPの方に質問してみたり、アジア開発銀行の職員に将来についてアドバイスをいただいたり、はたまた災害と経済の研究をされているをされているインド人のカリスマおばあさん先生から人生講座を賜わったり、と非常にいい経験になりました。

おばあさん先生いわく、「あなたはまだまだ若い。4,50年して初めて物事分かってくるのよ。」貫禄のある先生にそう言われると、生まれたての子羊のような気分になりました。

こんな感じ
さて、シンポジウムでは各団体や研究者が災害の影響のアセスメントをプレゼン形式で報告されていましたが、災害のインパクトを社会、経済、精神、衛生など様々な面から分析していて、非常に多面的なアセスメントがなされていました。経済学を勉強している私にとって一番興味深かったのは、フエ大学の教授による”Willingness To Pay”というコンセプトに関するプレゼン。Willingness To Payとは自然災害の対策に人々がどれだけお金を出す意欲があるか、という概念です。この研究が進めば行く行くは自然災害保険の確立が可能になるらしく、自然災害による生活へのインパクトが軽減されるという内容でした。「そもそも自然災害への対策にお金を出すほどの意識があるのか」「まずはawareness raisingから始めるべきだ」などなど、議場の的になっていましたが、私は面白い概念だと思いました。

さて、SEEDS Asiaも、ベトナムでのニーズアセスメントに基づいた防災教育プロジェクトの報告プレゼンをさせていただきました。下は、スタッフの土生さんと大西さんのプレゼンの模様。

土生さん
大西さん
防災教育、SEEDS Asiaの活動に興味を示してくださる方も多く、プロジェクトについて尋ねられることや、協力しないかとのオファーを受けることもありました。例えば香港大学のチャン教授。現在災害へのレスポンスについて研究されていらっしゃいます。SEEDS Asiaのプロジェクトについて非常に興味を示していただきました。偉いお方なのに、学生の私に対して、とても真剣にお話ししてくださって、感無量。
チャン教授。以前は国境なき医師団で活動されていたとのこと!
プレゼンを通して関連分野で研究やプロジェクトをされている方にSEEDS Asiaについて知っていただけたのは、非常に有意義だったと思います。
今回は私にとって初めてのシンポジウムでしたが、優秀な方々との出会いを通じて多くの刺激を受けました。いつかこのような場所で活躍できたらな、と目標にもなりました。滅多にない機会を頂けて、感謝感謝。ヘンガップライ! 尚、私のインターン先SEEDS Asiaに関してはwww.seedsasia.org/まで!
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2010/08/30

各地からの活動報告