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ベトナムのファミリー事情 vol.10

Xin chao! 昨日はベトナムの独立記念日で仕事が休みだったので、海のそばにあるホテルで一泊しました。ホテルに着いた夜、ロビーでパソコンをカタカタしていると、ベトナム美人さんがロビーに降りてきました。年が近そうだったので”Chi oy!”(お姉さーん)と呼びかけてみると、困惑しながらもこっちに。英語が話せたので、少し話していると同い年、しかも大学で同じ経済専攻と分かって、意気投合。彼女の名前はMy(ミー)でハノイに住んでいて、ダナンには家族旅行で来たそう。ミーは日本の歌が大好きで、私も一応ジャパニーズシンガーなので(詳しくはvol.7)、いくつか日本の曲を歌うと喜んでくれました。翌日の予定もなかったので、ホテルのオーナーさんより浜辺に朝日が昇るところを見に行くよう勧められて、ミーと翌日の5:30に待ち合わせて一緒に海に行くことに。

beautifulの一言。景色に見とれすぎて、上る瞬間撮り忘れてた!
朝日をぼーーっと眺めた後海岸を散歩して、童心に還って水の掛け合いをしているうちにびしょぬれになって、ホテルに帰ったら2人ともミーの家族に大爆笑されました。
服が乾くとホテルのバイクを借りて、ミーの運転で浜辺をひと走り。朝の浜辺をバイクで走るのは格別! その後は一日海に行って本を読んだり、泳いだり、ホテルに戻ってミーの家族と話したり、ゆーっくりと一日を過ごしました。

最後に、ミーの家族はダナンの叔父一家とご飯を食べてからハノイに戻るということで、涙のお見送り…のはずが、

なんとミーのご両親とおばあちゃんのお誘いで、一緒に叔父一家に晩御飯を食べに行くことに! いきなり外部の人がやってきたにもかかわらず、叔父の一家はものすごいウェルカムムードで迎えてくれました。初めてのベトナムのおうち訪問に戸惑いつつも、次から次へと手渡される大量の生春巻きと、飲んでも減らないビール、なついてきてくれる親族の子供たちと一緒に戯れているうちに、すっかり我が家気分。

しかし、数えてみたら10人とあまりに多くの子供がいるので、『子ども多すぎない?』とミーに聞くと、笑われました。叔父の家には、ミーの家族、母方の叔父の家族(ホスト)、父方の叔父の家族、の4つの家族がいたのです。日本ならいくら親族とはいえ4組もの家族が集まってご飯を食べる、というのはあまり考えられませんが、こっちでは少なくとも1年に2回以上は集まるそうです。

また、その座り方も、男女・年齢関係なしにランダムに地べたに座って、みんながやがやお喋り。

以前は日本のように父親が上座で、次が長男、といった慣習があったそうですが、今ではこうやって一同ランダムに座るのがほとんどだそうです。人数が多いだけあって、話し声や笑い声が絶えないのがとても印象的でした。叔母さんが、「うるさすぎるでしょ」とおっしゃっていましたが、私にはとてもあったかく思えました。

何より驚きなのが、ぞくぞくやってくるみーの親族が、私を見ても『ミーの友達ね。あらそう。ゆっくりしていって』と迎え入れてくれること。『普通もっと驚くやろ!』と関西人の私がつっこみたくなってしまうほど、自然に迎えてくれました。
左はミーのおばあさんですが、私に一生懸命話しかけてくれました!孫のミーと同い年で、同じくお転婆の私が自分の孫に思えるらしく、夜道を一人で歩かないように」「結婚相手は顔で選ばないように」などなど、色々お世話を焼いて下さりました!
他にも、お父さんにはハノイに来るようお誘いいただいたり、叔父さんには生春巻きの皮をお土産にいただいたり、何の見返りもないのに私に家族のように接してくださる純粋な優しさに、本当に胸が熱くなりました。「またおいで」と声をかけてくださる皆さんに、ベトナム人の寛容さを感じました。
親族の子供たち。サザエさんで言うと、右からかつお、わかめ、タラちゃんの関係
真ん中の伯父さんは、子供にメロメロ。
お別れする前に、ミーが私にプレゼントをくれました。200VNDをハート型に折ったもの。珍しいので、幸運のしるしとして財布の中に入れてお守り代わりにする人が多いそう。なんと7年間も持っていたそう。あったかい気持ちと一緒に、財布にずっとしまっておこうと思います。
ミー、Cam on! Hengap lai!

心が温まりまくりの一日でした :] それでは、ヘンガップライ! なお、私のインターン先に関しては、www.seedsasia.org/まで!

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2010/09/04

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