【認定】特定非営利活動法人SEEDS Asia

サンドバッグづくり(Vol. 19)

こんにちは。まだまだ雨季のダナンですが、ここ数日は晴れの日が続き小休止といった感じです。
さて!!サンドバッグづくりの授業は、2つの学校で実施されました。
一つはレ・タン・トン中学校で、もう一つでファン・ダン・ルー小学校です。
両学校とも、授業が始まる前に、サンドバッグおじさんとともに、砂のつめ方、袋の締め方、そして、土嚢の置き方を、授業で押さえる点として先生とともに確認しました。
サンドバッグおじさんと体育の先生(レ・タン・トン中学校)

 

それから授業が始まりました。

 

最初に、台風が来たり洪水が来たりしたときに土嚢を使うことで被害を小さくすることができることを説明してから、土嚢の作り方の説明に入りました。
まずは、土嚢の袋に砂を詰める作業からです。
土嚢の袋に砂を入れる際、たくさん入れすぎてしまうと運ぶことができなくなってしまうので、目安としては半分以上入れます。

 

ショベルを使って砂を入れます
ショベルじゃなくてもOK
袋の半分より上くらいまで砂を入れます

 

次に、土嚢の袋をひもで縛ります。 水にぬれてもほどけにくい結び方が必要なのですが、サンドバッグおじさんが示してくれたのは、巻き結びという結び方で、2回結んでおいて最後に固く結び目を作っておきます。

普段使っている結び方とは違うので、生徒の皆さんも先生やサンドバッグおじさんのやり方を見ながら覚えていました。

今回の授業では実施しませんでしたが、サンドバッグおじさんが作るときは、サンドバッグの口を縫って使っているそうです。そうするとサンドバッグの形も四角の形で使えて、積みやすくすることができるそうです。

そして、土嚢の使い方と置き方です。
レ・タン・トン中学校では、2006年の台風の際に屋根が吹き飛ばされたことがあり、今でも屋根には土嚢を置いて、強風で吹き飛ばされないようにしています。今回作った土嚢も屋根に載せました。
置き方は、結び目を下にしてなるべく水に触れたり、風にあおられたりしないように置きます。
また、屋根の下側と上側にまず土嚢を置き、屋根がはがれやすい部分を補強して、それから屋根の中央部分にも土嚢を載せておきます。

結び目を下に
屋根が飛ばないように補強

 

ファン・ダン・ルー小学校では、洪水が来た時に部屋に水が入らないようにするための土嚢の積み方を勉強しました。
土のうを積むときも、結び目に水が当たらないように、結び目を下して、袋の口が水に接する面と逆の方向になるように置きます。そして、ピラミッドの形のように一段目の2つの袋の間の上に2段目を積んで行きます。

袋の口を背にピラミッドに積みます

 

最後に、土嚢の使い方などをおさらいしました。土嚢は袋の質・強度にもよりますが、半年ほどしか持たないこともあるので、屋根に載せた土嚢は定期的にチェックする必要があります。
ファン・ダン・ルー小学校の生徒たちは、授業で学んだことを家で話して、家で土嚢を作るときはお手伝いします!と答えて、授業を終えました。
おさらいをしています

 

今年はまだ台風の直撃はありませんが、ベトナム中部は台風による被害が多く、街を歩いていても屋根の上に土嚢や石を置いて屋根を補強している家を見ることがあります。今回の授業で学んだことが、将来生かせてもらえたら、と願っています。
シーズのウェブサイトはこちら↓です。
https://www.seedsasia.org/

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2010/11/22

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