最終ワークショップ(Vol 25)
前回よりご無沙汰になってしまい読者の方には恐縮です。
2011年3月11日に発生しました東北地方太平洋沖地震で被害にあわれた方々には心よりお見舞いを申し上げます。またお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたします。
ベトナムでのプロジェクトの関係者からも被害者の方々へのお見舞いと励ましのメールを多くいただきました。また、プロジェクト現場であったダナン市でも義援金の呼びかけが行われたとのことで、この関係者の方々にはお礼を申し上げます。
SEEDSでもこの大地震への被害に対して緊急支援の呼びかけを行っておりますので、ウェブサイトをご覧いただければと存じます。
さて、大変遅くなってしまいましたが、2月22日に開催された最終ワークショップの模様を報告したいと思います。
2010年3月に始まったベトナムでのプロジェクトの1年間の活動を振り返るとともに、成果をより多くの方々と共有することを目的として、最終ワークショップを開催しました。
ワークショップには、防災教育のトレーニングや防災授業の実施を行った対象校の先生方や、コミュニティ防災活動を実施したコミュニティの人民委員会や住民の方々から多くの参加がありましたが、このほかにもプロジェクト対象校以外の学校からも先生方の参加がありました。
この他にも、教育省、ダナン市教育局、環境局、外務局、ダナン市・風水害対策委員会、UNESCO、国際NGOなどからも参加がありましたし、JICAベトナム事務所からも参加があり、参加者合計は、109名でした。
プロジェクト関係者の集合写真 |
開会後、教育省の科学局の副局長から祝辞を頂きました。
教育省副局長 |
気候変動の影響により、教育省としても防災は重要な課題としてとらえており、SEEDS Asiaの今回のプロジェクトは教育省の戦略に沿ったものだ、とのお言葉をいただきました。
SEEDS Asiaの現地スタッフより、活動を振り返りました。
SEEDDS Asiaスタッフの発表① | SEEDS Asia スタッフの発表② |
Phan Dang Luu小学校校長先生 |
コミュニティ防災活動を実施した2つの地区の人民委員会からも、活動の様子が報告されました。
Thuan Phuoc 区人民委員会副委員長 |
参加した地区住民と人民委員会スタッフの災害に対する意識と能力が向上したという評価がありました。また地区住民全体が防災意識を向上できるようにプロジェクト活動の継続の要請もありました。
各報告後のディスカッションでも、対象校やそれ以外の学校からもプロジェクトに対する評価と期待の言葉をいただきました。
・子供たちは生活に必要な技術も身についておらず、災害に対して脆弱であるため、今回実施された防災教育のプロジェクトは非常に有益であった。」
・「より多くの学校で防災授業を実施するためにも、この活動を他の学校にも広げてほしい」
質疑応答の様子 |
質問に答えるLe Thanh Ton 中学校校長先生 |
最後に、ダナン市教育局からは、防災教育を実施するうえでの学校の負担という課題はあるが、学校や生徒のスケジュールやニーズに合わせて調整すれば、十分に防災教育を実施することが可能であるとの言葉をいただきました。
ダナン市教育局副局長 |
そして最後に、昨年8月に教員トレーニングを受けられた先生方への認定証と、このプロジェクトに参加した学校と人民委員会の代表者に感謝状を、SEEDS Asiaとダナン工科大学から授与しました。
認定証と感謝状授与 |
プロジェクトの活動はこの最終ワークショップが最後でしたが、次号ではまた振り返りができればと思います!!
シーズのウェブサイトはこちら↓です。