【認定】特定非営利活動法人SEEDS Asia

第4回調整委員会実施【ベトナム】

5月31日(金)、防災拠点学校のDing Bo Linh小学校で実施されました。開始時刻は早朝の7時半。とは言え、朝には俄然強いベトナムの先生方、7時過ぎには既に校庭の木陰でおしゃべりを楽しんでいました。5時には町の動きが始まっているベトナム。7時なんて早朝ではないのかもしれません。会議室は3階建ての1階。建物の中では比較的涼しい場所に位置するため、3時間の会議も汗をかくことなく終えることができました。
会議での主なる報告・審議内容を順を追って報告します。

 

 

1)ダナン市の残す141校への教員研修実施:
実施期間は7月下旬から8月上旬までの約20日間。141校を6チームに分け、10種類の防災プログラムが各チーム5人の教育トレーナーによって展開されます。
*教師の声:実施に向け、各校から最新の情報(クラス数など)を集めて、実施に備えなくてはいけないね。

 
2)実施済み第1回および第2回防災教室の振り返り:
昨年11月に第1回が、今年4月に第2回防災教室が、拠点学校で実施されました。前者の場合、授業内容も授業方式も改善の余地がありましたが、2回目は質の高い授業が効果的な授業方式で展開され、4ヶ月間に担当教師がどれ程前向きに情報収集および授業実施に向けて研究されたかをうかがい知ることができました。当然、受け手の生徒も部分参加から全員挙手に近い全員参加が見られました。嬉しい限りです。
*教師の反応:防災教室で質が高く、かつ子どもが生き生きした授業を展開した教師に、参加者全員が心から拍手をしていました。

 

 

3)事業継続に対する意見の収集:
現事業は9月で終了。主催者側のシーズアジアとしては防災教育の継続を心から願っています。この思いは参加者も同様であることを下記の言葉から確認しました。併せて、防災教育の必要性を痛感し、子どもを災害から守ろうとする真剣な教師の姿を見せてもらいました。
*教師の声:最後の教員研修には、141校各校から管理側1名と授業実施者1名の2名を招聘してほしい。そうすれば、学校側として防災教育が継続しやすい。

 
4)防災マニュアル配布への理解:
マニュアルでは、ベトナムに多い風水害への対処、および昨今起こりつつある地震への取り組みを取り上げています。併せて、知識を習得また対応を取ることにチェックを入れ、自分の防災取り組み度をチェックするワークブック形式となっています。
現事業は学校防災教育実施です。しかし、折角生徒が防災知識や技術を身につけても、家族がその必要性を解さないのでは、災害時の対応は難しいと思われます。
それで、学校を通じ、また女性組合や青年組合の協力を得て防災マニュアルを家族に配布し、コミュニティ防災に繋げたいとの理解を求めました。参加者からは趣旨を理解したとの拍手を頂き安堵。現在、具体的な配布計画を学校と連携して検討中です。

 
残り3ヶ月となった事業。防災教育に対する教育者(教育局・教師)の積極的な姿勢を随所に見せてもらった調整委員会でした。

 

 

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2013/06/10

各地からの活動報告