ミャンマー防災メールマガジン vol.2
ミャンマー防災メールマガジン Vol. 2 (2014年5月18日発行)
発行:特定非営利活動法人SEEDS Asia
ミャンマー事務所
<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<
いつも、「ミャンマー防災メルマガ」(無料) のご講読を有難うございます。
ミャンマーにおける、
ご講読いただいている皆様にとって、
第 2号のトピックスは下記のとおりです。
<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<
(1) 今年のモンスーンについて
(2) 国家防災中央委員会開催 副大統領、防災の重要性を呼び掛ける
(3) その他(防災ワーキンググループ関連)
<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<
(1) 今年のモンスーンについて
5月10日、首都ネピドーにて、「第12回 モンスーンフォーラム」が開催された。同イベントは、 ミャンマー気象水文局がモンスーンの到来を前に国内の気象予報を 発表するもので、今年はRIMES(本部米国) が資金協力をおこなった。
農業国であるミャンマーにとって、 降水量は経済を左右する重要な要素であり、気候変動の他、 今年は、エルニーニョ現象の可能性に対する懸念が共有された。
当局からの発表によると、昨年の11月~今年2月までの国内降水 量は、例年を下回っており、 国内の多くの河川で過去最低の水位を記録している。
今年のプレ・モンスーン(6月末まで)の降水量に関する予測は、 例年を上回る地域として、タニンターリー地域が挙げられた。 一方、ヤンゴン、バゴー、エヤワディ地域、カチン州、シャン州、 ラカイン州、カレン州、モン州では例年並みとされ、チン州、 マグウェイ、その他の地域では引き続き降雨が少なく、 例年を下回る模様。
サイクロンの発生については、プレ・モンスーン期に、ベンガル湾 2箇所にて低気圧の発生が予測されており、内、1箇所は、 非常に強い低気圧が発生する可能性があると予測。
7月~8月の本格的なモンスーン期間には、 多くの地域で例年に増して雨が集中することが予測されており、 バゴー地域、ヤンゴン地域、エヤワディ地域、 タニンターリー地域、ラカイン州、カレン州、 モン州は例年を超える降雨量となる見込み。ザガイン地域の南部、 マンダレー地域、マグウェイ地域、チン州に於いては例年並み。
ベンガル湾では引き続き2箇所での低気圧が発生する見込みで、 特に北部での低気圧は、かなり強く、激しい雨風が予測される。
ベンガル湾では引き続き2箇所での低気圧が発生する見込みで、
9月から、モンスーン明けの11月上旬頃までの、ポスト・ モンスーン期には、ザガイン地域北部、 カチン州では例年を下回る降水量となるが、 他の地域では例年並みとなる予測。ベンガル湾での低気圧は3箇所 にて主に発生すると予測され、内、 サイクロンになり得る強い低気圧は1箇所となる見込み。
(2) 国家中央防災委員会開催 副大統領、防災の重要性を呼び掛ける
2014年4月30日、首都ネピドーにて、国家中央防災委員会( NDPCC: National Disaster Preparedness Central Committee) が社会福祉救済復興省 (於:ネピドー) にて開催された。
同会は、委員長として就任している、 ウーニャントゥン副大統領の呼びかけによるもので、 モンスーンの到来に伴うサイクロン、高潮、 洪水への防災対策を強化するために実施された。
モンスーンを控えた時期の同会の開催は、今年が初の試みで、 副大統領は、今後防災の啓蒙、情報伝達システムの向上、 防災に関わるメディアの活用、様々な訓練や緊急時の備蓄を、 各地域・省庁と共にさらに強化していく姿勢を示した。
(3) その他(防災ワーキンググループ関連)
創刊号で紹介した、4月10日ネピドーにて開催された「 ポスト兵庫行動枠組みに関する国内準備会合(National Consultation on Hyogo Framework for Action 2)」の成果レポート「Myanmar Government and Stakeholders Contributions to Post-2015 Framework for Disaster Risk Reduction (HFA2)」が、 担当省庁及び防災ワーキンググループで纏められ、5月中旬に公開 、国連防災戦略(ISDR)に提出された。
( 同レポートの送信をご希望される方は当メールに返信の形でご連絡 ください)
(
5月16日、独系国際NGO Malteaser Internationalによる、「 障害者を配慮した防災ガイドライン ワークショップ」が、ヤンゴン養護学校(社会福祉救済復興省・ 社会福祉局 管轄)で開催された。
ご参考①ミャンマー防災ワーキンググループについて
ナルギスの緊急支援・ 復興支援を契機として組成された防災支援団体の集合体。2014 年4月現在の登録メンバー団体は57団体で、国連、SEEDS Asiaを含む国際NGO 、ミャンマーNGO団体で構成されており、 社会福祉救済復興省への技術支援を継続的に行っている。
ナルギスの緊急支援・
ご参考②行政区に関する訳について
本メルマガでは、Region:地域、State:州、Town ship:区と訳しています。
本メルマガでは、Region:地域、State:州、Town
☆バックナンバーはこちらからどうぞ
創刊号:https://www.seedsasia.org/
<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<
Tags:
2014/05/19