災害時助け合いゲームが完成【日本/丹波】
昨年度に引き続き2020年度も、SEEDS Asiaはひょうごボランタリー基金の助成を受け、丹波市市島町で提供する体験学習を強化する取り組みを実施しました。具体的には、体験学習の内容を体系化したカリキュラムと、被災時の助け合いの大切さを効率的に伝えるゲームを開発しました。
「災害時助け合いゲーム」は、災害が発生した時に起こり得る困ったシチュエーションが書かれた「困りごとカード」と、それぞれのシチュエーションに役立つことができるグッズが書かれた「お役立ちカード」を参加者間で交換するカードゲームです。プレーヤーは、自分の手札の中でこれらのカードがマッチするとラッキーですが、そうでない「困りごと」に対応するためには他のプレーヤーから「お役立ち」グッズをもらわなければなりません。これらのカードのやり取りの中で、手元に書いたポイントが増えたり減ったりすることで、「人の役に立つということはどういう気持ちをもたらすのだろう」や「実際の災害時に、こんなアイテムが役に立つのか」と考え、気付きをえることができます。
新型コロナの感染拡大を受け、今年度は丹波市への訪問を控えめにしてきました。遠隔での打合せが続きましたが、2月12日に完成したゲームを持って、現地パートナーである「ぽんぽ好」のメンバーの方々と「災害時助け合いゲーム」を実践してみました。実践を通じ「じっくり時間をかけて、複数人のチーム同士でプレーしたら話し合いが促進されるのではないか」や「緑内障の人には色が見えにくい」といった提案や課題が意見交換されました。
今後、このゲームを様々な方々にプレーしていただきたいと考えています。ご関心のある方はrep★seedsasia.org(★→@)までご連絡下さい。対象年齢は小学校3年生以上としています。また、このゲームとカリキュラムの作成に係る経緯を冊子にまとめました。冊子にご関心をいただける方からのお問合せもお待ちしております。