各研修および1年次最終成果報告会を実施【バングラデシュ】
2月23日、北ダッカ市で実施している外務省日本NGO連携無償資金協力事業第1年次のイベントを、対象校モデルアカデミーにて実施しました。このイベントは、新型コロナウイルスの感染拡大を受け延期が続いていた①モデルアカデミーに導入した雨水タンク及び消火システムの活用研修と②コミュニティとの防災訓練を、③1年次の最終成果報告会とまとめておこなったものです。
活用研修では、屋上で集めた雨水を集水・処理し、手洗いや消火に活用する設備について建設会社と建設コンサルタントの両者から説明があり、消火については消防市民防衛局の職員から具体的な手法をトレーニングして頂きました。
防災訓練では、これまで学校の職員や運営委員会(地域の方や保護者を含む)とともに考えてきた災害対応チームごとの役割を再現し、初期消火やけが人の搬送など、実際の災害時の動きを再確認しました。
最終成果報告会ではこれまでの活動を振り返り、関係者に共有しました。これを受け、ダッカ市内の学校を監督する教育省中等教育事務所の職員が「モデルアカデミーの取り組みを他の学校でも展開したい」と力強い発言を下さり、参列者から盛大な拍手が送られました。
カウンターパートである北ダッカ市役所土木部気候変動・災害管理部門主任技術者をはじめ、2016年から2019年にかけて実施したJICAのコミュニティ防災事業で育成した防災リーダー達などが参列の上、他の関係者に対し防災のコツや励ましの言葉を下さり、これまでの事業で培ってきたネットワークが活かされたイベントとなりました。現在、ダッカでは休校措置が続いており、生徒の参加が実現できなかったため、この日の様子をドキュメンタリーとしてまとめ、生徒へのトレーニングとして共有する予定です。
3月からは2年次事業として、北ダッカ市内の別の学校にて同様の防災を確立し、広い普及に向けたハンドブックや啓発ビデオの作成に取り組みます。本事業の実施に際し、外務省や在バングラデシュ日本大使館、現地パートナー、SEEDS Asiaの支援者など、大変多くの方々にご協力を頂きました。来年次もどうぞよろしくお願い致します。
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2021/03/09