ダナンの環境調査! vol.14
Xin chao! 私のベトナムでの仕事の一つは、こちらの環境調査をしてくることでした。
仕事するぞ! ということで、こちらに来てからダナン工科大学の先生や、環境に関する活動を行っているサークルの代表・研究生の人にアプローチしてみたところ、大学とURENCOという環境機関との連携で行われるゴミ収集に関する調査に参加させていただけることに。今日はその様子とともに、自分の思うダナンの環境の問題点について指摘してみたいと思います。
今回調査のホストとなったURENCOは、毎日ダナンの各地域の市場・レストラン・ホテル・家庭のうち20数か所選んだターゲットのゴミを対象に、地域ごとのゴミの変化を調査しています。炎天下、学生と一緒にバイクでURENCOのトラックの後を追いかけて、ゴミをトラックに載せるお手伝いをして、その後山の方にあるゴミの集積場にてそれを分別する。なかなか体を張った調査になりました。ゴミ収集の対象のターゲットのうちホテル・レストランでは、責任者にゴミの分別・削減の意識調査も行いました。
意識調査の様子。「何らかのゴミの分別をしている」
と答えたのは、レストランでさえ半数ほど
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結構大変な作業
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さて、ベトナムのゴミ事情に関して詳しい人はあまりいないと思うので(笑)、簡単にご紹介しましょう。家庭や個人レベルで言うと、ベトナムではゴミの分別が皆無に等しい。地元の滋賀で燃えるゴミ・トレーゴミ・破砕ゴミ・紙類・ビンなどの細かい分類に慣れている私にとっては驚きでした。ゴミ箱に紙とビニール袋を一緒に捨てるたびに、何となく悪いことをしている気が。また、ゴミ収集のシステムも、日本のように各自治体ごとにゴミ置き場があるわけでもなく、各家庭や施設にそれぞれ大きなゴミばこがあって、ゴミ収集車がそれを1か月8000ドンで回収する、といったものです。捨てられたゴミの回収をお手伝いしていた時、缶や瓶や燃えるもの燃えないもの、全部一緒になったゴミ袋に違和感を覚えました。
「リサイクル」という言葉がとても空しく感じられました。日本ではプラスチックやビンや缶のリサイクルは進んでいますが、こちらでは分別がされていない上捨てられたゴミはそのまま埋められるわけで、全く資源の循環がありません。今後ますます発展して資源利用が拡大すると一体どうなるのか。日本で暮らしていると「リサイクル」とか「エコ」がある種の美徳のように聞こえてしまいがちですが、こういうところに来ると、それがmustなんだな、と思います。
しかし、日差しの下、ゴミを扱う作業というのは結構大変でした!! 少し大げさかもしれませんが、今後開発に携わるような仕事をしても、ゴミ山のようなひどい衛生環境のもと暮らしている人たちに本当の意味で「寄り添う」というのは、先進国に育った自分には無理なんだと思いました。それを理解した上で、謙虚な姿勢で取り組まないといけないな、と。環境は勿論、いろいろ考えさせられる一日でした。
さて、次回はなんと、私が書く最後のブログになってしまいます。1か月のインターンがちょうど終わって、今日の夜には飛行機へ。少ししみじみしますが、またこちらに来るような気もします。
それでは、ヘンガップライ!なお、私のインターン先のSEEDS Asiaに関してはhttps://www.seedsasia.org/ まで!
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2010/09/13