フィリピンでの特別気象授業 第2弾の実施:高校生から小学生への気象授業の実施
3月10日、SEEDS Asiaは常葉大学山根悠介教授とともに、イナバンガ北中央校にて、高校生向けの特別気象授業第2弾を行いました。
本授業の実施はWNI気象文化創造センターで行われている事業の一部として行っています。
1日目は、昨年8月に実施したワークショップの内容や、昨年から今年にかけて高校生たちが記録してきた気象日記の振り返りを行い、それらの学びを基に、小学生向けの気象に関する理科の授業案を作成しました。
これまで高校生たちは、空気や雲の性質、雨や気温が学校地域に与える影響について学び、日々の天気のようすを自動気象観測機器で収集したデータとともに日記に記録するという活動をしてきましたが、今回はその学びを「伝える」ことを通して、更なる気象理解向上を図っています。
二日目は高校生が小学生に気象観測をテーマに授業を行いました。
2日目は1日目に準備をした小学生向けの気象に関する理科の授業を実際に高校生達で行いました。楽しいインタラクティブな授業を行うことを意識した高校生たちは、歌やダンスを取り入れたり、実際に小学生に気象観測機器を近くで見てもらったりしました。また、気象観測で見た数字をどのように理解し行動にするのかについて気象日記から得た学びを伝えました。
小学生へ授業を行った高校生たちからは、「より気象に関して自信をもって話せるようになった」、「初めて授業を計画できて楽しかった」等の声がありました。経験を通じて得た学びを蓄積した高校生たちは、自信と達成感にあふれていました。
今後は、イナバンガ北中央校に設置している自動気象観測機器のデータ分析や、今回の高校生への特別授業の効果を教育省の方々に共有することを通し、教育省第7地方にて気象教育を促進するお手伝いをしていく予定です。
高校生による気象授業実施にあたり、ご指導くださった山根先生、イナバンガ北中央校の先生方に感謝を申し上げます。
昨年8月のワークショップの様子は、こちらのリンクからご覧いただけます。
👉https://www.seedsasia.org/whats-new/11856)
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2025/03/19